教職員向け事業
高大連携フォーラム
高大連携フォーラムとは
大学コンソーシアム大阪では、大阪府内の高校・大学がそれぞれ個別に実践している教育について内容を把握し、その改革や効果的な連携方法について模索する場として2005年より開催しています。
2025年度 ※参加者募集中
- 日時
- 2025(令和7)年10月6日(月) 15:00~17:00
- 会場
- テーマ
- 探究を「学びの核」とするために ―探究学習の課題共有から始める高大連携の実践と展望―
- 開催趣旨
- 全国の高校で進む探究学習。その実践には大きなばらつきがあり、多くの学校が進め方や大学との連携に悩みを抱えています。一方、大学側も講師派遣などの要請が増える中で、どのように関わるべきか模索が続いています。本フォーラムでは、高校と大学が探究の実践知を共有し、支援と連携の可能性を探ります。現場の声をもとに、リサーチクエスチョンの指導や成果評価の視点についても議論を深めます。
- 基調講演
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●演題
探究の核となる「問う力」の育成と評価の試み
講演概要
探究の出発点は「問い」です。優れた問いは質の高い探究へと私たちを導きます。優れた問いとは、科学的、すなわち論理的な問いです。論理には、帰納・演繹・仮説の3つの推論があります。これら3つの論理推論のサイクルを適切に回すことで探究が進みます。つまり、3つの論理推論を問い直し、正確にすることで、探究の質が高まります。こうした問う力は、社会に出てからも大切であり、グローバル社会における不可欠な能力です。このような論理推論を適切に問う力の育成と評価に関する実践的な取り組みを紹介します。
●講師
池田 文人 氏
(大学コンソーシアム大阪高大連携部会推進委員、
大阪公立大学 国際基幹教育機構 教授・学長補佐、アドミッションセンター長)プロフィール
1994年京都大学理学部卒。奈良先端科学技術大学院大学修了。博士(工学)。株式会社NTTデータを経て、2001年より北海道大学の准教授・教授。2024年より大阪公立大学の教授・学長補佐。NTTデータ時代に問いの大切さに気づき、北海道大学で問う力の測定手法を研究しつつ、様々な入試改革に従事。現在、大阪公立大学で入試改革を担当。
- 事例発表①
-
●演題
「土曜日をデザインしよう!」~大阪女学院中高の取り組み
発表概要
大阪女学院中高では2025年から正規カリキュラムを月曜日から金曜日まで、土曜日をそれぞれがどのように使うかを考えることにしました。 その一環として教員・生徒・保護者が原案を出して「土曜プログラム」をスタートアップしました。 その内容は4つの象限、すなわちCreativity, Activity, Service, Learningから成り立っています。 その活動の途中経過をご報告します。
山崎 哲嗣 氏
(大阪女学院高等学校 校長・副理事長)
プロフィール
大阪女学院中学校・高等学校 校長
関西学院大学文学部哲学科卒
社会科、国際バカロレア教員
- 事例発表②
-
●演題
リサーチクエスチョンの生み出し方~生徒、教員、+αの対話から~
発表概要
リサーチクエスチョンの設定は探究活動の中でも特に困難な部分です。私が思う効果的な方法は、生徒と「対話を重ねる」ことでした。対話の中で、生徒の経験や気づきを引き出し、リサーチクエスチョンへと昇華させます。また、専門家・企業・大学との連携といった“+α”の関与も、探究の質を高める要素となります。これらの実践から得られた知見や手法を参加者のみなさんと共有し、議論したいと考えています。
西澤 淳夫 氏
(大阪府立千里高等学校 教諭)
プロフィール
高校教員17年目。現在の高校には11年勤務。赴任当初から探究活動に携わり、理系探究の指導歴は11年、延べ100名近くの生徒と探究活動に取り組んできました。昨年度からは文系探究の指導を担当し、また違った楽しみや難しさに日々向き合っています。今後は、理系と文系を融合させた「文理融合探究」の可能性を追究していきたいと考えています。
- プログラム
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- 15:00(5分) 開会挨拶
- 15:05(40分)基調講演
- 15:45(20分)事例発表① 大阪女学院高等学校
- 16:05(20分)事例発表② 大阪府立千里高等学校
- 16:25(30分)意見交換(登壇者および参加者による)
- 16:55(5分) 閉会挨拶
- ファシリテーター
- 峯 明秀 氏(大学コンソーシアム大阪 高大連携部会推進委員会 副委員長、大阪教育大学 理事・副学長)
- 開会挨拶
- 真銅 正宏 氏(大学コンソーシアム大阪 高大連携部会長、追手門学院大学 学長)
- 閉会挨拶
- 髙屋 定美 氏(大学コンソーシアム大阪 高大連携部会推進委員会 委員長、
関西大学 高大連携センター長、商学部 教授)
- 募集要項
- 資料
- 後援
- 大阪府教育委員会、関西大学 高大連携センター
- 問い合わせ先
-
特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪(事務局 高大連携担当)
TEL: 06-6344-9560 (平日 月~金 9:30~17:30)
Email:koudai★conso-osaka.jp
※★を@に変えてください
過去の実施内容
2024年度
2024年度(第21回)
- テーマ
-
高大連携によるキャリア教育・再考
~高大連携で育む“未来を生き抜く力”とは~
- 日時
- 2024年10月8日(火)15:30~17:00
- 内容
-
● 講演
Society5.0時代のキャリア形成について考える
講師 若江 眞紀氏 (株式会社キャリアリンク 代表取締役)
- 資料
2023年度
第2回(第20回)
- テーマ
- 生成AI時代の教育を考える
- 日時
-
2024年2月29日(木)
18:00〜19:30
- 内容
-
● 講演
高大接続を見据えた高等学校におけるデータサイエンス教育実践
講師
林 宏樹 氏
(雲雀丘学園中学校・高等学校教諭(情報科,数学科,探究科)
- 資料
第1回(第19回)
- テーマ
- 生成AI時代の教育を考える
- 日時
-
2023年10月30日(月)
18:00〜19:30
- 内容
-
● 講演
高大連携は大学負担?
生成AIの登場はこれからの教育をどう変える?~英語教育での活用を例に考える~
講師 金丸 敏幸氏
(京都大学 国際高等教育院 准教授)
- 資料
2022年度
第2回(第18回)
- テーマ
- シリーズ2 高大接続からみた探究活動
- 日時
-
2023年3月6日(月)
18:00〜19:30
- 内容
-
● 講演
教職協働で育てる「高大接続」―探究学習支援から教育共創へ
講師
山内 洋 氏
(大正大学 理事長付特別補佐(高大接続担当)/ 日本文学科教授・学科長)
君島 菜菜 氏
(大正大学 総合学修支援部 部長)
- 資料
第1回(第17回)
- テーマ
- 高大接続からみた探究活動
- 日時
-
2022年10月13日(木)
18:00〜19:30
- 内容
-
● 講演
高大連携は大学負担?
~高校における探究学習の事例から考える、サスティナブルな高大連携の具体的な方向性~
講師 田中 悠樹 氏
(株式会社Study Valley 代表取締役CEO)
- 資料
2021年度
第2回(第16回)
- テーマ
-
<シリーズ2>
高大で考える「情報」入試 ~デジタル社会が求めるIT人材の育成
- 日時
-
2022年3月9日(水)
18:00〜20:00
- 内容
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● 講演1
「情報」入試スタート――これからどうなるのか、どう備えるのか
中野 淳 氏
(日経BP コンシューマーメディアユニット長補佐)
● 講演2
大学入学共通テストと「情報Ⅰ」に対する大学の対応
中野 由章 氏
(工学院大学附属中学校・高等学校 校長)
● パネルディスカッション
司会・ファシリテーター:兼宗 進 氏
(大阪電気通信大学 工学部長 / メディアコミュニケーションセンター センター長)
- 資料
-
● 開催報告/アンケート
第1回(第15回)
- テーマ
- 高大で考える「情報」入試 ~デジタル社会が求めるIT人材の育成
- 日時
-
2021年10月22日(金)
18:00〜20:00
- 内容
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● 講演
『情報』入試で問われる「情報Ⅰ」の概要
講師 鹿野 利春 氏
(京都精華大学 メディア表現学部 教授 / 前文部科学省教科調査官・情報科)
● 事例発表
「情報Ⅰ」の実施に向けた大阪府教育庁の取組みについて
発表者 田中 宏樹 氏
(大阪府教育センター 教育企画部企画室 指導主事)
● パネルディスカッション
司会・ファシリテーター:兼宗 進 氏
(大阪電気通信大学 工学部長 / メディアコミュニケーションセンター センター長)
- 資料
-
● 開催報告/アンケート
2020年度
第2回(第14回)
- テーマ
-
高大連携とICT教育
~コロナ禍からSociety5.0時代を見据えた新しい教育への挑戦~
- 日時
-
2021年3月5日(金)
18:00〜20:00
- 内容
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● 基調講演
「アフターコロナ!ニューノーマル?」
講師 中村 伊知哉 氏
(iU 情報経営イノベーション専門職大学 学長)
● 事例発表
「iPadのある学校2021 〜1人1台端末時代の教育を考える〜」
発表者 乾 武司 氏
(近畿大学附属高等学校 教育改革推進室 室長)
● Q&A
コーディネーター:加藤 映子 氏
(大阪女学院大学 学長 )
司会進行:井上 由貴子 氏
(大阪女学院大学 アドミッションセンター センター長 )
- 資料
-
● 実施報告/アンケート
第1回(第13回)
2019年度
- テーマ
-
アドミッションポリシーから見る本来の入試のあるべき姿とは
~実りある大学入試改革に向けて~
※新型コロナウイルス感染症拡大を受け、中止
- 内容
-
● 基調講演
大学入試のあるべき姿とは -首都大学東京を例に-
川上 浩良 氏
(公立大学法人首都大学東京 学長補佐、都市環境学部 環境応用科学科 教授、水素エネルギー社会構築推進研究センター 副センター長)
● パネルディスカッション
パネリスト:
川上 浩良 氏(上掲)
池田 千恵子 氏
(大阪成蹊大学 産官学連携センター センター長、教育研究支援部 部長、マネジメント学部 准教授)
品川 哲彦 氏
(関西大学 地域連携・高大連携センター センター長 文学部 教授)
ファシリテーター:大澤 茂男 氏
(大阪青山大学 副学長 健康科学部 学部長・教授)
2018年度
第12回
- テーマ
-
「ICTを活用した評価システムから見る高大接続改革とは」
~「eポートフォリオ」をそれぞれの立場でどのように活用するか~
- 日時
-
2019年3月2日(土)
14:00〜17:00
- 内容
-
● 基調講演
~高校生の主体的学びとその見える化を促進するJAPAN e-Portfolioの活用について~
尾木 義久 氏
(関西学院大学 アドミッションオフィサー、高大接続センター次長、学長特命)
● 実践報告
「高大接続改革」にLMSと連携したeポートフォリオを活かす
田邊 則彦 氏
(清教学園中 ・ 高等学校 特任教諭)
大阪府立大学におけるeポートフォリオの活用について
高橋 哲也 氏
(公立大学法人大阪府立大学 副学長(教育・入試) ・高等教育推進機構長 教授)
● パネルディスカッション
パネリスト:
尾木 義久 氏(上掲)
田邊 則彦 氏(上掲)
高橋 哲也 氏(上掲)
ファシリテーター:大澤 茂男 氏
(大学コンソーシアム大阪 高大連携部会幹事会 幹事 ・大阪青山大学 副学長 ・ 健康科学部 教授)
- 資料
2015年度
第11回
- テーマ
- 「グローバル化と高校・大学教育」~その課題と実践~
- 日時
-
2015年12月19日(土)
13:00〜16:40
- 内容
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● 基調講演
グローバル化と高校・大学教育
水谷 雅彦 氏(京都大学 大学院 教授)
● 実践報告
「近大附属高校におけるグローバル教育」
田中 聖二 氏
(近畿大学附属高等学校 教頭・高大一貫教育部長)
● 「プロジェクトベースの学び」
久保田 真弓 氏
(関西大学 総合情報学部 教授)
● パネルディスカッション
パネリスト:
寺戸 真 氏
(大阪府立岸和田高等学校 指導教諭)
落谷 正教 氏
(大阪女学院大学 進路指導主幹)
コーディネーター:金澤 成保 氏
(大学コンソーシアム大阪高大連携部会長、大阪産業大学長)
2014年度
第10回
- テーマ
- 今後の高大の教育接続の在り方と大学入試
- 日時
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2014年11月22日(土)
13:30〜17:00
- 内容
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● 基調講演
大学入学者選抜の反転(ネガ)パラダイム
荒井 克弘 氏
(大学入試センター 副所長)
● テーマ発表
「高大の教育接続と入試 -数学的リテラシーの視点から-」
高橋 哲也 氏
(大阪府立大学学長補佐 高等教育推進機構副機構長・教授)
● パネルディスカッション
パネリスト:
平野 裕一 氏
(大阪府立槻の木高等学校長)
森 知史 氏
(大阪市立咲くやこの花中学校高等学校長)
2013年度
第9回
- テーマ
- キャリア教育の真相と深層
- 日時
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2014年1月28日(火)
14:00〜17:00
- 内容
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● 基調講演
キャリア教育を斬る
児美川 孝一郎 氏
(法政大学 キャリアデザイン学部 教授)
● パネルディスカッション
パネリスト:
川﨑 友嗣 氏
(関西大学 社会学部 教授)
吉村 烈 氏
(大阪府立山田高等学校長)
雑賀 文彦 氏
(大阪府立藤井寺工科高等学校 教諭)
コーディネーター:落谷 正教 氏
(大阪女学院大学 進路指導主幹)
2012年度
第8回
- テーマ
- 高校から大学に望むもの・大学から高校に求めるもの
- 日時
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2013年1月23日(水)
14:00〜18:00
- 内容
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● 基調講演
未来に求められる力と数学教育
銀島 文 氏
(国立教育政策研究所教育課程研究センター 総括研究官)
● 実践報告
「高大7年間で実学を究める -「ほんまもんのビジネス」を学ぶとはー」
井上 省三 氏
(大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校長)
「大学で求められる日本語力とは」
馬場 眞知子 氏
(東京農工大学 国際センター 教授)
「学ぶ力としての日本語を教えること」
たなか よしこ 氏
(日本工業大学 工学部 准教授)
コーディネーター:大久保 敦 氏
(大阪市立大学 教授)
2011年度
第7回
- テーマ
- 高校から大学への接続
- 日時
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2012年1月18日(水)
14:00〜17:00
- 内容
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● 基調講演
初年次教育を高大接続の視点から見る
山田 礼子 氏
(同志社大学 教授)
● パネルディスカッション
パネリスト:
高橋 哲也 氏
(大阪府立大学 副学長)
山田 礼子 氏
(同志社大学 教授)
牧野 浩二 氏
(大阪府立日根野高等学校長)